日本国内でレノボ・ジャパン株式会社を運営する中国のレノボグループと、NEC(日本電気株式会社)は2011年1月27日、国内パソコン事業の合弁会社『レノボNECホールディングス』の設立を発表しました。両社が出資する新会社には、傘下にNECパーソナルプロダクツのパソコン事業を引き継ぐ新会社NECパーソナルコンピュータと、レノボ・ジャパンが入り、合弁会社の会長には現レノボ・ジャパン代表取締役社長のロードリック・ラピン氏が就任する予定です。
レノボNECホールディングスの設立は2011年6月中をめどに進められており、出資比率はレノボが51%、NECが49%出資となります。合弁設立から5年後にNEC側の同意を得られれば、レノボは合弁会社の業績に応じ最大2億7500万ドルで、NECが保有する合併会社の全株式を取得することができるとレノボの開示資料に掲載されています。
レノボと言えば、2004年12月にIBMからPC部門を12億5千万ドルで買収したことが世界的なニュースになりました。IBMのPC部門を買収したことで、ノートPCブランドとして世界的に有名な「ThinkPad(シンクパッド)」シリーズを現在はレノボが販売しています。レノボ社の日本法人であるレノボ・ジャパン株式会社でも、ノートパソコン「ThinkPad」シリーズや、個人ユーザー向けのノートPCブランド「IdeaPad(アイデアパッド)」シリーズ、そしてデスクトップパソコン「ThinkCentre(シンクセンター)」シリーズが販売されています。
NECと言えば、国内パソコン販売台数No1のメーカーとしてお馴染です。玉木宏さんやAKB48がNECパソコンのCMに登場しているので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。NECのパソコンブランドには、ノートPC「LaVie(ラヴィ)」シリーズ、デスクトップPC「VALUESTA(バリュースター)」シリーズがあります。
レノボもNECもネット通販に注力しており、レノボは『Web広告限定ストア』のようにお得なeクーポンが配布される特設ページを、NECも『NECパソコンお買い得情報』のようなお買い得特集ページを用意しています。合併によって、今後2社のパソコンブランドやネットショップがどうなっていくのかも注目されます。